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観光案内所で質問する|旅行フレーズ

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Izumi

旅行先で訪れたい観光スポットや、地元で人気のレストラン、交通機関の利用方法などを知りたいときに頼りになるのが観光案内所(Office de tourisme)です。

観光案内所では、スタッフに情報を尋ねたり、地図やパンフレットをもらったりできますが、必要な情報を正確に得るためには、シンプルかつ丁寧なフランス語で質問することが大切です。

この記事では、観光案内所で役立つ基本フレーズとその使い方を紹介します。

会話例

あなた
あなた

Bonjour. Est-ce que vous pouvez m’aider, s’il vous plaît ?
こんにちは。少しお手伝いいただけますか?

相手
相手

Bien sûr. Que puis-je faire pour vous ?
もちろんです。どのようなご用件でしょうか?

あなた
あなた

Pouvez-vous me recommander un endroit à visiter dans la ville ?
この街でおすすめの観光スポットを教えていただけますか?

相手
相手

Oui, je vous recommande la cathédrale et le musée d’art moderne.
はい、大聖堂と現代美術館をおすすめします。

あなた
あなた

Est-ce que vous avez un plan de la ville ?
市内地図はありますか?

相手
相手

Oui, voilà un plan gratuit.
はい、こちらに無料の地図があります。

あなた
あなた

Merci beaucoup pour votre aide.
ご親切にありがとうございます。

相手
相手

Je vous en prie. Bon séjour !
どういたしまして。良い滞在を!

重要フレーズの紹介

フレーズ日本語訳解説・備考
Est-ce que vous pouvez m’aider, s’il vous plaît ?少しお手伝いいただけますか?丁寧な依頼表現。公式な場面で便利。
Que puis-je faire pour vous ?どのようなご用件でしょうか?puis-je(〜できますか?)は非常に丁寧な表現。
Pouvez-vous me recommander un endroit à visiter ?訪れるべき場所を教えていただけますか?recommanderは「推薦する」、観光案内でよく使う動詞。
plan de la ville市内地図観光案内所で必ず使う単語。plan(地図)とville(街)。
Bon séjour !良い滞在を!滞在者に向けた別れの挨拶。

会話のポイント解説

Est-ce que vous pouvez m’aider, s’il vous plaît ?

“Est-ce que” はYes/Noで答えられる疑問文を作るときに便利な定型表現で、倒置をせずに文章をそのまま疑問文に変えることができます。

vous pouvezは「あなたは〜できますか?」という意味の丁寧な表現です。主語がvous(あなた・あなたたち)なので、相手に対してフォーマルな敬意を示す形になります。

m’aiderは「私を助ける」という意味で、代名詞me(私を)がaider(助ける)の前に置かれます。

最後に、s’il vous plaît(お願いします)を加えることで、お願いの表現がさらに丁寧になります。

Que puis-je faire pour vous ?

この表現は、観光案内所のスタッフが相手の要望を尋ねる際によく使う、非常にフォーマルな言い回しです。

Que(何を)が文頭に来て、相手に何をして欲しいかを尋ねる質問です。

puis-jeは、動詞pouvoir(〜できる)の倒置形で、「私は〜できますか?」という意味になります。

この倒置はフランス語特有の丁寧な疑問文の作り方で、フォーマルな響きを持ちます。

ポイント

一般的なカジュアルな聞き方だと“Qu’est-ce que je peux faire pour vous ?” も使えますが、観光案内所などの公共機関やビジネスの場面では、より丁寧な“Que puis-je” を使うのが適しています。

Pouvez-vous me recommander un endroit à visiter ?

何かを勧めてもらうときに使える便利な表現です。

“me recommander” は「私に推薦する」という意味で、動詞recommanderは「推薦する」「勧める」というニュアンスを持っています。

この表現を使えば、スタッフに人気の観光地や地元ならではの穴場スポットなどを聞くことができます。

似た表現との違い

conseiller(アドバイスする、教える)を使う方法もあります。

  • Qu’est-ce que vous me conseillez de visiter ?(どこを訪れたらいいか、教えていただけますか?)

一方で、recommanderの方は「公式に推薦する」というニュアンスが強くなります。

plan de la ville

観光案内所では必須の語彙です。planは「地図」、villeは「街」という意味なので、“plan de la ville”は「市内地図」になります。

観光案内所では地図を無料で配布していることが多いので、フレーズを覚えておくと便利です。

関連表現
  • plan touristique(観光地図)
  • carte routière(道路地図)

市内地図を手に入れたら、次は「〇〇への行き方を教えてください」など、より具体的な質問に進むのが自然な流れです。

Bon séjour !

“Bon séjour !”は、旅行者に向けて使う別れの挨拶表現です。

Bonは「良い」、séjourは「滞在」という意味です。直訳は「良い滞在を!」ですが、実際には「どうぞ素敵な滞在を!」といった、相手の旅の成功を願う気持ちが込められています。

関連表現と使い分け
  • Bonne visite !(良い観光を!):観光地を巡る人に
  • Bon voyage !(良い旅を!):長距離の旅に出る人に
  • Bonne journée !(良い一日を!):カジュアルな別れの挨拶

まとめ

  • Est-ce que ~ ?:Yes/Noで答えられる疑問文を作る定型表現。文語・口語どちらでも使える便利な形。
  • pouvoir の倒置形(puis-je):フォーマルな場面で使う疑問文の形。サービス業や公式な場でよく使われる。
  • 代名詞 me の位置:動詞の直前に置かれる(例:pouvez-vous me recommander)。
  • 不定詞 à + 動詞(à visiter):名詞に「~するための」という意味を付加する表現。場所を修飾する形で使う。
  • de の使い方(plan de la ville):名詞+de+名詞で「~の〇〇」という所有・所属関係を示す。
  • Bon + 名詞:良い〇〇を!という意味の挨拶表現。(例:Bon séjour, Bon voyage)
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