レストランで支払いをする|生活フレーズ

食事を終えたあと、レストランでスムーズに支払いを済ませるためには、適切なフランス語表現を知っておくことが大切です。
フランスでは、レジで支払うのではなく、テーブルで会計を済ませるのが一般的なスタイルです。
この記事では、レストランで支払いをする際に使える基本フレーズと、やり取りを円滑に進めるためのポイントを詳しく解説します。
会話例

Excusez-moi, l’addition, s’il vous plaît.
すみません、お会計をお願いします。

Bien sûr. Un instant, je vous l’apporte.
かしこまりました。少々お待ちください。

Est-ce que je peux payer par carte ?
カードで支払えますか?

Oui, nous acceptons les cartes Visa et Mastercard.
はい、VisaとMastercardをご利用いただけます。

Parfait. Merci beaucoup.
問題ありません。ありがとうございます。

Je vous en prie. Bonne journée !
どういたしまして。良い一日を!
重要フレーズの紹介
フレーズ | 日本語訳 | 解説・備考 |
---|---|---|
Excusez-moi, l’addition, s’il vous plaît. | すみません、お会計をお願いします。 | 食事後に店員を呼び止める定番の依頼表現。礼儀正しく伝えるのがポイント。 |
Un instant, je vous l’apporte. | 少々お待ちください。お持ちします。 | サービス業で使われる丁寧な応対フレーズ。 |
Est-ce que je peux payer par carte ? | カードで支払えますか? | 支払い手段を確認する丁寧な聞き方。 |
nous acceptons les cartes Visa et Mastercard. | VisaとMastercardをご利用いただけます。 | 利用可能な支払い手段を具体的に伝える際に使用。 |
Je vous en prie. | どういたしまして。 | フォーマルな場面で使われる「どういたしまして」の丁寧表現。 |
会話のポイント解説
Excusez-moi, l’addition, s’il vous plaît.
Excusez-moiは、注意を引きたいときに最も丁寧な呼びかけ表現です。
直訳すると「私を許してください」ですが、日常会話では「すみません」として自然に使われます。
l’additionは「加算」という意味を持つ単語ですが、レストランでは「会計」「請求書」の意味で使われます。
Un instant, je vous l’apporte.
“Un instant” は「少しの間」という意味で、サービス業では「少々お待ちください」というニュアンスになります。
続く “je vous l’apporte” は、「私がそれ(お会計)をあなたに持って行きます」という意味になります。
Est-ce que je peux payer par carte ?
このフレーズは、支払い手段を尋ねるときの定番表現です。
“Est-ce que” はYes/No疑問文を丁寧に作るときの基本形。pouvoir(〜できる)の現在形peuxを使い、「カードで支払うことができますか?」という意味になります。
支払い方法を表す前置詞parは「〜を通じて」というニュアンスを持ち、“par carte” で「カードを使って〜」という意味を表します。
nous acceptons les cartes Visa et Mastercard.
accepterは「受け入れる」という意味の動詞です。
ここでは「クレジットカードを支払い方法として受け付ける」というニュアンスで使われます。
“les cartes”(カードたち)という複数形を使うことで、VisaもMastercardも受け入れていることを表しています。
Je vous en prie.
「どういたしまして」の丁寧な表現です。
フランス語にはカジュアルな「どういたしまして」として“De rien” もあります。
しかし、レストランやホテルなどフォーマルな場面では、より丁寧な“Je vous en prie” を使うのがマナーです。
「Je(私)+ vous(あなたに)+ en(それに関して)+ prie(お願いする)」という構造で、直訳すれば「あなたにそれをお願いする」という意味ですが、実際には「どうぞご遠慮なく」というニュアンスになります。
まとめ
- “Est-ce que ~ ?”:Yes/No疑問文を丁寧に作るための基本形。文頭に置いて普通文を疑問文に変える。
- 代名詞の順序:間接目的語(vous)+直接目的語(l’)の順番で動詞の前に置かれる。
- “payer par ~”:支払い手段を表すときには前置詞par(〜を通して)を使う。
- accepter + 名詞:動詞accepter(受け入れる)を使って、支払い方法や手段を指定する。
- “Je vous en prie”:非常にフォーマルな「どういたしまして」。フォーマルな場では“De rien”より適切。