旅行

旅行の思い出を語る|フランス語会話表現

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Izumi

旅行から帰ってきたあとに、友人や同僚と「どこに行ったの?」「何をしてきたの?」といった会話をするのは、日常的によくあるシーンです。

こうした会話の中で、自分の体験や思い出をフランス語で自然に伝えられたら、より豊かなコミュニケーションができるようになります。

今回のレッスンでは、旅行の行き先・誰と行ったか・何をしたかなどを表現するためのフランス語のフレーズを学んでいきます。

会話例

A
A

Tu es parti en vacances cet été ?
(チュ エ パルティ アン ヴァカンス セ テテ?)
この夏は休暇に出かけたの?

B
B

Oui, je suis allé à Paris avec ma sœur.
(ウィ, ジュ スュイ ザレ ア パリ アヴェック マ スール)
うん、妹と一緒にパリに行ったよ。

A
A

Super ! C’était la première fois ?
(スュペール! セテ ラ プルミエール フォワ?)
いいね!初めてだったの?

B
B

Non, j’y suis déjà allé une fois, mais cette fois, on est restés plus longtemps.
(ノン, ジ スュイ デジャ アレ ユヌ フォワ, メ セット フォワ, オンネ レステ プリュ ロンタン)
いや、一度行ったことはあったけど、今回はもっと長く滞在したんだ。

A
A

Qu’est-ce que vous avez fait là-bas ?
(ケスク ヴ ザヴェ フェ ラバ?)
向こうでは何をしたの?

B
B

On a visité la tour Eiffel, le Louvre, et on a beaucoup marché dans la ville.
(オナ ヴィズィテ ラ トゥール エッフェル, ル ルーヴル, エ オナ ボク マルシェ ダン ラ ヴィル)
エッフェル塔やルーブルを見て、街の中をたくさん歩いたよ。

重要フレーズの紹介

Tu es parti en vacances ?|休暇に出かけたの?

動詞 partir(出発する)は、移動を意味する動詞であるため、複合過去では助動詞 être を使います。主語が女性なら partie と語尾が変化します。疑問文ですが、口語ではイントネーションだけで質問になります。

Je suis allé à Paris.|パリに行ったよ。

aller(行く)も移動動詞のため être を使います。主語が女性なら allée に。フランス語では、旅行先を伝えるときに、都市名には前置詞 à を使うのが基本です(例:à Paris, à Tokyo)。

J’y suis déjà allé une fois.|そこには一度行ったことがある。

y は「à Paris」など場所を指す代名詞で、「そこへ」という意味です。déjà は「すでに」、une fois は「一度」。経験を語る表現として、非常に便利な組み合わせです。

On est restés plus longtemps.|もっと長く滞在した。

rester(滞在する)は être を使って活用される動詞。on(私たち)は形式上は単数扱いですが、実際は複数の人を指すため、restés(過去分詞の複数形)にする必要があります。

On a visité la tour Eiffel.|エッフェル塔を見学した。

visiter(訪れる)は他動詞なので、助動詞は avoir を使います。観光地を見て回ったことを伝えるときに頻出の表現です。

文法のポイント解説

複合過去の基本

旅行の話では、「○○に行った」「○○を見た」など、完了した行動を表す必要があります。そのため、フランス語では複合過去が使われます。

【複合過去の構成】助動詞(avoir または être)+ 過去分詞

一般動詞の多くは、助動詞として avoir を使います。一方、移動や状態の変化に関わる動詞(aller, venir, partir, rester など)では、être を使います。

さらに、助動詞に être を使う場合、主語に応じて過去分詞の性・数が変化する点も注意しましょう。

  • Je suis allé (男性) / Je suis allée (女性)
  • Nous sommes allés(男性または男女混合の複数)
  • Elles sont allées(女性の複数)

場所の代名詞「y」の使い方

フランス語の代名詞 「y」 は、「à + 場所」や「そこへ/そこで」 という意味を指し示す代名詞です。

y は動詞の前に置きます。複合過去でも同様に、助動詞の前ではなく主動詞の前に置きます。

  • Je vais à Paris. → J’y vais.(私はそこへ行く)
  • Je suis allé à Paris. → J’y suis allé.(私はそこに行った)
注意点

「y」は必ず「前置詞 à」がある目的語を置き換える点がポイントです。

「de」などの前置詞が関係する場合は「en」を使うので注意。

観光表現に使える動詞 visiter の使い方

visiter は「訪れる」「見学する」という意味の 他動詞(直接目的語をとる)です。

直接目的語の対象は基本的に、建物、施設、観光名所、場所となります。

注意点として、visiter の訪ね先の対象に「人」は使えません。人を訪ねるには 「rendre visite à 人」が用いられます。

visiter
  • visiter:〜を訪問・見学する(中に入って体験)
  • aller à:〜へ行く(移動)

aller は場所に「行く」ことを、visiter は中を「見て回る」ことを強調します。

まとめ

  • Je suis allé(e) à Paris.:複合過去+être+過去分詞の一致に注意。
  • J’y suis déjà allé une fois.:「そこに一度行ったことがある」という経験を語る定番表現。
  • On est restés plus longtemps.:onでも過去分詞は複数形にする。
  • On a visité la tour Eiffel.:観光の定番動詞「visiter」を活用。
  • Qu’est-ce que vous avez fait là-bas ?:「向こうでは何をしたの?」と経験を尋ねる便利なフレーズ。

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