空港でチェックインする|旅行フレーズ

今回は、旅行で欠かせない空港でのチェックイン手続きに役立つフランス語表現を紹介します
チェックインカウンターでは、航空券の確認、パスポートの提示、荷物の預け入れなど、いくつかの基本的なやり取りが必要になります。
この記事では、チェックインの基本的な流れを想定した会話例と、覚えておきたいフレーズを解説します。
会話例

Bonjour. J’ai un vol pour Paris à 10 heures.
こんにちは。10時発パリ行きの便を予約しています。

Bonjour. Votre passeport, s’il vous plaît.
こんにちは。パスポートをお願いします。

Oui, le voilà.
はい、どうぞ。

Avez-vous des bagages à enregistrer?
お預けの荷物はございますか?

Oui, une valise.
はい、スーツケースが1つあります。

Très bien. Voici votre carte d’embarquement. Le vol partira de la porte 25.
かしこまりました。こちらが搭乗券です。便は25番ゲートから出発します。

Merci beaucoup. Bonne journée !
ありがとうございます。良い一日を!

Bon voyage !
良い旅を!
重要フレーズの紹介
フレーズ | 日本語訳 | 解説・備考 |
---|---|---|
J’ai un vol pour Paris à 10 heures. | 10時発パリ行きの便を予約しています。 | “avoir un vol pour ~”で「~行きの便を持っている」。都市名の前には必ずpourを使う。 |
Votre passeport, s’il vous plaît. | パスポートをお願いします。 | 丁寧な依頼表現。公式な場面ではs’il vous plaîtをつけるのがマナー。 |
le voilà. | はい、どうぞ。 | 物を差し出すときの定型表現。簡潔ながら非常に自然なフレーズ。 |
Avez-vous des bagages à enregistrer ? | お預けの荷物はございますか? | enregistrerはここでは「荷物を預ける」の意味。チェックインカウンターで必ず使われる重要表現。 |
carte d’embarquement | 搭乗券 | embarquementは「搭乗」を意味し、搭乗手続きを終えた証明として渡される。 |
Bon voyage ! | 良い旅を! | 出発時に使われる定番の別れの挨拶。旅行者に対して使う気遣いの言葉。 |
会話のポイント解説
J’ai un vol pour Paris à 10 heures.
このフレーズは、空港で自分が搭乗する便を伝えるときに使います。
avoir(持っている)という動詞を使い、「〜行きの便を持っている」という表現になります
目的地を伝える際には必ずpour(〜行き)を使い、都市名を続けます。
- J’ai un vol pour Tokyo.(東京行きの便を予約しています。)
また、時間を伝えるときには前置詞à(〜に)を用います。
数字だけでなく、“du matin”(朝)、“de l’après-midi”(午後)、”du soir”(夜)をつけて、より具体的に時間帯を明確にすることもできます。
- J’ai un vol pour Paris à 10 heures du matin.(朝10時発パリ行きの便を予約しています。)
Votre passeport, s’il vous plaît.
この表現は、相手に丁寧に何かをお願いする際に使う定番パターンです。
s’il vous plaîtは直訳すると「もしよろしければ」という意味を持ち、ビジネスやフォーマルな場面では特に重要な表現になります。
カジュアルな場面では“s’il te plaît”(友人などに対して)を使いますが、空港やホテルなど公共の場では、必ずvous(あなた=敬称)を使った“s’il vous plaît”が適切です。
また、提示を求める場合には、名詞(ここではpasseport)をそのまま前に出してシンプルに依頼する形が一般的です。
空港では、以下のような表現もよく使われます。
- Votre billet, s’il vous plaît.(航空券をお願いします。)
- Votre carte d’identité, s’il vous plaît.(身分証明書をお願いします。)
le voilà.
le voilàは、何かを差し出すときに非常に便利な一言です。
直訳すると「それはここにある」という意味になりますが、ニュアンスとしては「どうぞ」に近く、相手に何かを渡すときの自然な表現です。
手渡しするものが複数ある場合や性別が異なる場合には、以下のように変化します。
- la voilà(女性名詞に対して)
- les voilà(複数形に対して)
例えば:
- Votre carte d’embarquement ? – La voilà.(搭乗券ですか?— はい、どうぞ。)
- Vos bagages ? – Les voilà.(お荷物ですか?— はい、こちらです。)
Avez-vous des bagages à enregistrer ?
enregistrerは本来「登録する」「記録する」という意味を持ちますが、空港では「荷物を預ける」という意味で使われます。
名詞bagagesは複数形で使われるのが一般的です。1個でも複数でも基本的にはdes bagagesと表現されます。
また、空港では次のようなやり取りも想定されるので、関連表現も覚えておくと安心です。
荷物の預け入れに関しては、重量制限や超過料金についてもよく話題になりますので、関連表現までカバーしておくとさらに実践的です。
carte d’embarquement
carte d’embarquementは、飛行機に搭乗するために必要な書類、いわゆる搭乗券のことです。
- carte(カード)
- embarquement(搭乗)
embarquer(搭乗する)という動詞の名詞形がembarquementです。
関連語彙もあわせて押さえておくと、空港内での案内表示も理解しやすくなります。
Bon voyage !
“Bon voyage !”は、出発する旅行者に対してかける定番の挨拶表現です。
直訳すると「良い旅を!」という意味になります。空港スタッフだけでなく、友人や家族が旅立つときにもよく使われる表現です。
似た表現で、カジュアルに使えるものとして:
- Bonne route !(道中お気をつけて!)
もありますが、飛行機や船、長距離旅行などでは、やはり“Bon voyage !”が最も適切です。
出発前に友達にかける一言としても自然ですので、覚えておくと便利でしょう。
まとめ
この記事では、空港のチェックインカウンターでよく使われるフレーズを中心に紹介しました
以下の表現を押さえておけば、現地の空港スタッフともスムーズにやり取りができるでしょう。
- J’ai un vol pour [目的地] à [時間].
~行きの便を予約しています。 - Votre passeport, s’il vous plaît.
パスポートをお願いします。 - Avez-vous des bagages à enregistrer ?
お預けの荷物はございますか? - le voilà.
はい、どうぞ。 - carte d’embarquement
搭乗券 - Bon voyage !
良い旅を!
これらの表現を確実に押さえ、安心して旅の第一歩を踏み出しましょう。